知人Kさんから連絡が来た。恋愛や結婚についてアドバイスが欲しい、結婚相談所入会を検討しているとの用件だった。Kさんとは20歳からの知人。彼からは、ことあるごとに恋愛相談があった。
Kさんのスペック、30歳・早慶卒・年収700万以上・大手企業勤務。仕事と恋愛を頑張るいわゆるエリートサラリーマン。
Kさんの今までの交際人数は3人。大学で出会った女性と交際し2年で振られる。職場で出会った女性とは交際1年で振られ、1年前からダ○ンという人気アプリを始め、約数名と会うも交際には至らず、つい半年前にようやく交際した33歳の年上彼女に3ヶ月で振られるという恋愛遍歴でした。
私（ヤマサキ）に会うなり、Kさん「結婚は、いい人がいたら35歳くらいでしたいかな。」と言う。
ヤマサキ「今すぐ結婚したいわけではないのね？」と深掘りすると、Kさん「実はアプリで出会った33歳の元彼女と結婚したかった。まだ未練があり、また会えないかな？と打診しているんだ。その時には変わった姿を見せたい」と言う。
さらに話を深掘りするとKさんは「一方的に振られて明確な理由はわからない」「彼女と2週間に一度しか会えなかった」「彼女はLINEの返信が遅くて1日2日は普通に返信が来ない」「もしかしたら、自分が追いLINEしたのがうざかったかな？」と言う。
ヤマサキ「まだ好きだと辛いよね。理由も伝えず振られて驚きだけど、復縁したいのね。変わった姿を見せたいとは何をどう見せたいの？」と尋ねる。
Kさん「言語化できないけど、振られた理由がわからないから、とにかくもう一度会って復縁したいんだ」と言う。
曖昧な恋愛を続けることは、恋愛で得られたものは無いに等しい。
Kさんの恋愛傾向は、毎度一方的に振られては、原因を知って直そうとせず頑固なところがあります。人に話を聞いもらい満足しては、行動を変えようとはしません。
過去の恋愛を振り返り、私はどういう人間だった、相手はどういう人間だったを内省し、今後の課題と目標を明確化し、ブラッシュアップしつづける人がいくつになっても魅力的です。
この日は、彼に寄り添いつつ、ただ話を聞いて気持ちを解消しても同じ未来の結末が訪れると考えられました。次に進む選択肢を与えることが良く思えたので、彼のプライドをできるだけ傷つけぬ様に、マッチングアプリ市場の動向を踏まえ、仲人目線でストレートに伝えました。
ヤマサキ「もしかしたら、都合の良い存在にされているかもしれない。彼女が他にも男性がいる可能性はあるかな？彼女がアプリにログインしていたらグレーと考えるといいと思う。もし、その可能性があればKさんの幸せの最短距離ではないから、一度、市場を変えてみても良いかもしれない」と伝えました。
するとKさんは激しい形相になりました。
Kさん「アプリがクリーンでないと言っている！？そうやって人を疑って、今の時代は4人に1人はアプリで出会って結婚するんだよ！？結婚相談所は古いよ！そもそもアプリでも独身証明書提出するところもあるし、競合なんだからもっとアプリの勉強しておいた方がいいよ！？（彼の使うアプリは独身証明無し）」といきなり罵られ驚いたが、おそらく確信を突かれ怒ってしまった様子だ。
その考えもいいと思います。アプリで素敵な出会いや結婚できる人います。
アプリは恋愛強者(恋愛強者＝精神的にも自立している状態)が有利な市場。婚活もビジネスも自分が戦う市場が本当に合っているかを見極めることが大切です。
◆アプリのメリットは、最短で体の関係を持てる事・気軽な事です。
◆アプリのデメリットはリスクがある事です（目的不明な人に費やす時間＝リスク）
◆結婚相談所のデメリットは身分証の提出書類がガチガチにあることです。
◆結婚相談所のメリットは、自分の実力相応なところが適正に評価をされるのでフェアな市場です。また、身元と目的が明確で結婚まで最短ルートです。
正直、Kさんはアプリを上手く利用できていなかった。可哀想に拗らせている、Kさんの恋愛はいつも空回りしてわざわざ茨の道を選んでいる状況だった。
Kさんは一生懸命、感情を表現をした。
自分の気持ちや弱みをさらけ出すことは勇気のいること。それをしようとしてくれたことは素晴らしいです。しかし、それは相手あってのこと。Kさんの弱みを受け止めてくれる相手こそが『真実のパートナー』です。Kさんが未練を持つ年上33歳元彼女は、Kさんを受け止めきれない、あるいは必要としていない様に思えます。Kさんは愛に飢えている様子ですが、愛情注ぐ相手が完全に間違っています。
あなたに愛と敬意を持って接していない場合、その人があなたから離れていくのは贈り物です。
もしその人が立ち去らなければ、あなたはきっと何年も苦しみ続けることになるでしょう。離れることは一時的には傷つきますが、それは日にち薬です。
ヤマサキ「さっきは仮設してごめんね。好きだから相手を信じたいよね。私にも経験があるからわかるよ。よかったら相手に伝わる様に冷静に想いを伝える練習を一緒しない？私はKさんの今と向き合うよ。それで進展なかったら未来の進路を考えよう。」
これは、自分にも相手にも言えること。
素直になりましょう。よく相手の気持ちを聞きましょう。相手に伝わるように、自分の気持ちを開示して、冷静に想いを伝えるのです。
その方法はアサーションと言います。アサーションの仕方を教えて一緒に伴走するのが私の仕事です。
しかし、アサーションしても伝わらない相手は、あなたの真実のパートナーではありません。
人生の付き合う人、未来どうありたいか？目的をより明確にすると、見える世界がまた変わります。
人生トータルで考えると長いですが、特に20代30代はあっという間です。
人生の目的のひとつ（結婚）を最短で叶えるには、
自分の戦う市場・人を見極める力が必要。
結婚してからが本当のスタートです。
後日、Kさんは結婚相談所で活動を開始。早速、月に100件以上の申し込みを頂きました。
Kさん「戦う市場を変えて、ターゲットし、自己ブランディングをしてもらったお陰様の結果です。」
素直が一番です。Kさんは同世代の話合いができる、好みのコンサバ系美女と真剣交際に向けてデーティングを楽しんでいる。